年金積立金運用の仕組みについて

年金積立金管理運用独立行政法人とは

年金システムは私たちの老後の生活を支えるといった意味をもつとても重要な公的システムです。
そのため、国民から集めたお金は慎重に運用され、将来これを国民に還元するという必要性があります。

こうしたお金は積立金という形で管理運用されており、厚生労働大臣から寄託を受けた年金積立金管理運用独立行政法人によって管理・運用されています。

この独立法人は管理・運用を行った積立金やその収益を国庫に納付することによって、厚生・国民年金事業運営の安定に資することを目的としている独立法人です。

この組織では大切な積立金の安全・効率的な運用に努め、長期的な観点から維持するべき資産構成割合を定めて運用が行われているのです。
そして、運用によって得られる収益については長期的な観点を持ち、必要なリターンを最低限のリスクで確保するということが目指されているのです。

積立金の運用にはリスクが伴うということも指摘されています。
資産運用においてリスクは、運用による収益率というリターンがプラスあるいはマイナスとなる幅のことと言われています。

運用対象資産について

そして、そうしたリスクを最小限にとどめるための分散投資という方法が用いられているのです。
そうした分散投資の意義として挙げられる点に、リスクとリターンのトレードオフという点が挙げられます。

運用対象資産には、国内債券や外国債券、国内株式や外国株式のような幾つかの資産があります。
これは分散投資という視点から様々な形態の債券や株式などが投資先として選ばれているということなのです。

そして、運用による収益変動の要因として、次のような要因が考えられています。
例えば、経済状況等によって資産価値が変化したり、株式や債券の発行者の倒産などがあり、その他にも外国資産の場合、こうした点に加えて円高や円安などの為替の影響などが挙げられているのです。

それぞれの運用資産には異なった特性をもち、一般的にリスクの小さな資産は得られる収益は小さく、逆にリスクが大きな資産はリターンも高いといった傾向があるのです。
このことがリスクとリターンのトレ-ドオフということになります。

分散投資を行う意義

また、分散投資を行う意義として、現実的に毎年値上がりの大きい資産クラスを当て続けるということは困難だという点が挙げられます。

順位表でいう1位クラスの資産を当て続けられるなら大変大きいリターンが得られるといえますが、リスクを減らすという目的で国内債券や国内株式、外国債券や外国株式という主要4資産に分散投資しているという現状では、4資産に25%ずつ投資したポートフォリオで1位になることはなかったけれども、5位になることもなく、大きな経済的なマイナスを回避するために、さまざまな資産に分散投資することが重要と考えられているのです。

そして、資産運用では全ての資産を一つだけに投資するということは推奨されません。
その代り、性質やリターンの動きが違う複数資産に分散運用することで、一つの資産で運用するという方法よりリスクを抑えることが可能なのです。

国内資産に加え、外国資産に投資することで分散投資効果がより高くなるということなのです。
そして、年金積立金管理運用独立行政法人はこうした分散投資の考え方に基づいて年金積立金を活用して安全で効率的な運用が行われているのです。

このように、私達の年金積立金はより効率的でよりリスクの低い方法で運用されるという基本的な考え方に基づき、分散投資といった考え方が実践されているということになります。
投資先も国内や海外の株式などが選定され、よりリスクの少ない仕組み二より長期的な視点から積立金の管理運用が行われているということなのです。